哀愁ただよう「イリュージョニスト」鑑賞レポ
こんにちは、つる子です。
今日は映画「イリュージョニスト」のレポをお届けします。
基本情報
原題:L'illusionniste
制作年:2010年
製作国:イギリス・フランス合作
上映時間:80分
配給:クロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館
監督:シルヴァン・ショメ
製作:ボブ・ラスト、サリー・ショメ
製作総指揮:フィリップ・カルカソンヌ、ジェイク・エバーツ
オリジナル脚本:ジャック・タチ
脚本:シルバン・ショメ
キャラクターデザイン:シルヴァン・ショメ
美術:ビアーネ・ハンセン
出演:ジャン=クロード・ドンダ、エルダ・ランキン
あらすじ
フランスの喜劇王ジャック・タチが娘のためにのこした脚本を、「ベルヴィル・ランデブー」のシルバン・ショメ監督がアニメ映画化。
舞台は1950年代のパリ。初老の手品師タチシェフは、場末のバーで時代遅れの手品を披露しながら細々と暮らしていた。ある日、スコットランドの離島にたどり着き、そこで貧しい少女アリスと出会う。タチシェフを魔法使いだと信じこみ慕うアリスと、生き別れた娘の面影を重ねるタチシェフ。2人はエジンバラで一緒に暮らし始めるが……。
(以上、映画.comより)
↓予告編です
感想
Amazon Primeにて鑑賞。
以下かる~くネタバレ含みます。
新しい時代になりロックバンドが受け入れられ、マジックは時代遅れになってしまい、イマイチパッとしない初老のマジシャンタチシェフ。
彼がスコットランドの離島で貧しい少女アリスと出会う事で彼の日常が少し変わります。
タチシェフを魔法使いだと勘違いし、アリスと暮らし始めます。
アリスに自分の娘を重ねているタチシェフ。
アリスは彼のことを魔法使いだと思っているので欲しいものを次々にねだります。
それを叶えようとアリスにはバレないように秘密でアルバイトをするタチシェフ。
体現はしないけれど、アリスへの愛情が深く感じられました。
彼らの泊まるホテルには、タチシェフと同じように時代遅れになったピエロや腹話術のおじさんたちが泊まっていました。
苦悩の日々を送る彼らにも、アリスとの出会いは日常を少しだけ彩りました。
彼らの苦悩の日々が淡々と映されていくのですが、本当に胸が締め付けられるような思いでした。
少しずつ変わっていく質屋のシーンが、本当につらかったです。
最後のタチシェフの「魔法使いはいない」手紙に込められた意味をアリスは気づけたのでしょうか?
セリフも少なく、彼らの生活の一部を一緒に体感しているような気持ちになりました。
物さみしげだけど美しい音楽がとても繊細で美しいアニメーションとマッチしていました。
監督の思いがめいっぱい込められて、本当に大切に作り出された作品なんだなと感じました。
ウィスキー片手に(飲めませんが)ゆっくり楽しみたい大人向けの上質なアニメでした。
もし興味がありましたら、ぜひぜひご覧になってみてください!
本日もご覧いただきありがとうございました。
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